顎関節症の原因とは?女性が発症しやすい理由とホルモン・ストレスとの関係

こんにちは!

神奈川県伊勢原市伊勢原にある、ゆめの森歯科いせはらです。

「最近、顎が疲れやすい」「食事中に違和感がある」など、感じたことはありませんか?  

じつは、女性と顎関節症には深い関係があり、ホルモンバランスや日々のストレスが、顎関節に大きな影響を与えることがあります。  

そこで今回は、なぜ顎関節症が女性に多いのか、そして女性ホルモンやストレスが顎関節症とどのように関わっているのかなどについてお伝えします。  

ご自身の体調の変化にしっかり耳を傾け、少しでも楽になる方法を一緒に見つけていきましょう!

若い女性に多いって本当?女性の顎関節症の原因は?

若い女性に多いって本当?女性の顎関節症の原因は?

じつは、顎関節症は若い女性に多く見られ、とくに20歳前後にかけてホルモンバランスが不安定になる時期に、顕著に現れることがあります。

これは、女性特有の体の変化や普段の生活習慣が、顎関節症を引き起こす原因になりやすいからなんです。

まずは、自分の体調やライフスタイルが顎関節にどのように影響しているのか、一緒に見ていきましょう。

女性の社会進出・子育てなどによるストレス

「仕事も家のこともちゃんとこなしたい。でも、最近なんだか顎がだるい…」そんなふうに感じることはありませんか?  

女性は、仕事や家事、育児など、日々の生活のなかでストレスを感じやすいもの。とくに、責任のある仕事を任されたり、子どものお世話に追われたりすると、無意識のうちに歯を食いしばったり、寝ている間に歯ぎしりをしてしまうことがあります。この習慣が続くと、顎の関節や筋肉に負担がかかり、顎関節症の原因になることも。  

こんな症状が、思い当たる方はいらっしゃいませんか? 

✅ スマホやパソコンに集中していると、気づかないうちに歯をギュッと噛みしめている
✅ イライラすると、無意識に奥歯に力が入る  
✅ 朝起きたとき、顎がこわばっている気がする  

ストレスが溜まると、体が緊張し、知らず知らずのうちに顎の筋肉に負担がかかることがあります。

また、日中は意識していても、寝ている間の歯ぎしりは自分では気づきにくいものです。朝起きたときに「顎がだるい」「こわばっている」と感じるなら、無意識に歯ぎしりしている可能性があります。

「最近、顎の疲れが気になる…」と思ったら、それはストレスサインかもしれません。無理しすぎず、自分をいたわる時間をつくることも大切です。

女性ホルモン(エストロゲン)との関係

女性ホルモン(エストロゲン)の変化が、顎関節症に影響を与える可能性があるといわれています。

エストロゲンが減少すると、自律神経のバランスが崩れやすく、精神的な不安定さが増し、ストレスが溜まりやすくなります。このストレスが、無意識のうちに顎に力を入れてしまう原因になり、結果的に歯を食いしばったり、顎に負担をかけることがあります。  

さらに、エストロゲンには筋肉や神経の緊張を緩和する働きがあります。ですが、ホルモンが減少すると、この緊張をほぐす力が弱まり、顎や顔周りの筋肉が過度に緊張しやすくなります。これも、顎関節に負担をかけ、顎関節症の症状を引き起こす原因となります。

とくに、若い女性にとって、生理前や妊娠、出産後などホルモンバランスが大きく変動する時期は注意が必要です。エストロゲンの変動によって、顎の関節や筋肉に無意識に負担をかけやすくなることがあるため、自分の体調をしっかりと意識することが大切です。

また、若い女性に限らず、更年期に差し掛かることでも、エストロゲンの分泌量が大きく減少し、自律神経の乱れや筋肉の緊張が強くなりやすくなります。若い女性だけでなく、40代後半から50代の女性も注意が必要です。

女性は男性よりも顎が小さく、関節への負担が大きい

女性は男性に比べて骨格が華奢で、顎や顔が小さいため、知らないうちに顎へ負担がかかりやすい傾向があります。  

骨が弱く筋肉も細いため、顎を支える力が弱く、長時間の食いしばりや歯ぎしりで筋肉がすぐに疲れてしまいがちです。その結果、負担をうまく分散できず、顎関節に直接ダメージが加わりやすくなり、顎関節症を引き起こすリスクが高まります。  

「顎が小さくて小顔だと、美人に見えていいな〜」と思うこともあるかもしれません。しかし、その分、顎関節にかかる負担は大きくなり、トラブルが起こりやすいという側面もあります。

男女共通の原因からくることも

顎関節症は、女性だけに限らず、さまざまな要因で引き起こされることがあります

無意識に顎に負担をかける習慣、たとえば頬杖をつく癖や爪を噛む習慣、片側ばかりで噛む癖なども影響する可能性があります。これらの習慣が積み重なることで、顎関節に偏った負担がかかり、関節のトラブルを招く原因となります

また、姿勢の悪さも顎関節症の原因です。うつぶせ寝や長時間同じ姿勢で過ごすデスクワークは、顎に圧力をかけ、顎関節に負担をかける要因となります。とくにうつぶせ寝は顎に直接的な圧力をかけやすく、顎関節症を引き起こすリスクを高めます。

最近では、スマートフォンやパソコンの使用が増えたことで、前かがみの姿勢が増え、顎に負担をかける原因となっています。無意識のうちに顎に過剰な負担をかけていることもあるため、日常的な姿勢や習慣にも気をつけておくことが予防につながります。

顎関節症でやってはいけないこと・注意することはある?

顎関節症でやってはいけないこと・注意することはある?

顎関節症が悪化しないようにするためには、いくつか気をつけたいポイントがあります

たとえば、急に大きな口を開けてしまうと、顎に負担がかかりやすいので、気をつけたいところです。それから、先ほど顎関節症の原因のところでもお話ししたように、頬杖をついたり、爪を噛んだり、片側だけで噛む癖などがあると、知らず知らずのうちに顎に負担がかかってしまうため注意が必要です。

また、スマホを使ったりデスクワークをしているときの姿勢に気をつけたり、無理に固いものを食べないようにすることなども、意外と大事なポイントです。

こうした小さな気づきで、顎への負担を減らして顎関節症の予防につながるので、普段の生活の中でもぜひ意識してみてください

顎関節症の治療は何科で診てもらえばいい?

顎関節症の治療は何科で診てもらえばいい?

顎関節症の治療を受ける際、まず最初に受診するのは、歯科医院や口腔外科が一般的です。

顎関節症は、顎の関節やその周辺の組織に問題が生じることが多いため、歯科医師による診断が必要になります。

ただし、すべての歯科医院が顎関節症に対応しているわけではないため、事前に確認しておくと安心です。

また、症状に応じて適切な治療を受けられる病院を紹介してくれることもあるので、まずは気軽に相談してみることをおすすめいたします

まとめ

まとめ

女性は、ホルモンの変動や日々のストレスによって顎に負担がかかり、顎関節症を引き起こしやすいと言われています。

もし、顎に違和感や痛みを感じているなら、無理せず早めに専門の歯科医院で相談することが大切です。

当院では、患者様一人ひとりの体調や生活習慣を丁寧にお伺いし、最適な治療法をご提案しています

顎関節症は放置すると症状が悪化することもありますが、早期に対処すれば改善の可能性が大いにあります。

顎関節症でお悩みの方は、まずは気軽に当院へご相談ください。患者様の悩みをしっかりとサポートいたします。