夏にご注意！「酸蝕症-サンショクショウ-」

皆様こんにちは！
神奈川県伊勢原市の総合歯科医院、ゆめの森歯科いせはらのスタッフです♪

暑い毎日が続きますね！
お子様も夏休み！毎日暑い中、元気に駆け回ってることと思います🌞💦💦
スポーツ飲料やサイダーなどが、とっても美味しく感じますよね(^^)！
しかしそういった飲み物は、酸や糖が多量に含まれていることが多いですよね。

皆様、そんな夏は「酸蝕症」に注意！なのです、が・・・

「酸蝕症（サンショクショウ）」って何か知っていますか？？

「酸蝕症」とは、歯の表面にあるエナメル質が「強い酸」に触れることで分解されて溶けてしまい、歯の中側にある象牙質がむき出しになってしまう症状のこと。
「むし歯」は、むし歯の菌が糖を分解するときに出る酸で、歯が溶ける症状ですが、
「酸蝕症」は「お口に存在する酸」は細菌が出したものではないという所が、むし歯と違う点です。

酸蝕症

歯は「すっぱい」に弱い

そもそも歯は酸に弱く、
私たちが「すっぱい」と感じる酸性度の高い飲み物や食べ物に長く触れていると、私たちが思っている以上に簡単に溶けてしまうのです😨💦💦

酸蝕症の原因は？
酸蝕症の原因は、内因性のものと、外因性のものの2つに分けられます。

内因性の病因としては、
胃食道逆流症（GERD）、アルコール依存症、摂食障害（過食症、拒食嘔吐）などが指摘されます。

外因性の病因としては、
酸性度の高い飲食物や医薬品、サプリメントなどの過剰摂取があげられます。
具体的には、次のような摂食物です。

▼酸性度の高い物は注意▼—————————————
・柑橘系の果物や果汁からつくられたジュース（みかんやレモン、グレープフルーツなど）
・梅干し
・ビタミンCを含む酸性のビタミン剤やサプリメント
・アスピリンなどの酸性の薬剤
・炭酸飲料
・スポーツ飲料
・黒酢、お酢の飲料
・栄養ドリンク
・ワイン
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上のものを、だらだらと時間をかけて摂取してしまったり、摂取後にお口をゆすがなかったりすると、お口の酸性度が高いままになってしまいます。

また、他にも外因性の酸蝕症では、
塩酸や硫酸、硝酸など酸性のガスが発生する工場で働く方、
ワインの試飲をされているワインティスターの方などにもみられることがあります。

酸蝕症によってむき出しになる象牙質

先述の通り、お口の酸性度が強くなることで、エナメル質が溶けてしまうと、その下の象牙質が露出してしまいます。
象牙質はエナメル質に比べると柔らかい組織です。
むき出しになった状態のままだと、日常の食事や歯磨きなどでどんどんすり減ってしまいますΣ( °Д °)
（歯が溶けて見るからにへこんでしまっている症例もあります。）

そして、象牙質が露出する状態になると、冷たいものがしみる知覚過敏症のリスクが高くなります。

また、象牙質はエナメル質に比べて、より中性側の性質な為、脱灰（組織の分解）が起こりやすく、エナメル質よりもう蝕（むし歯）になりやすいと言われています。
結果、むし歯が一気に進行してしまうなど、さまざまなトラブルを引き起こすことになります（＞人＜；）

「すっぱいものが好き！」という方はこんなことを気を付けましょう💡

① すっぱい飲み物や食べ物を、だらだらと時間をかけて食べたり飲んだりしないようにしましょう。

② 寝る前には、酸性度の高い飲食物はなるべく控えましょう。
（寝ている間は唾液の分泌が減り、起きている間よりもお口のpHが中性に戻りにくくなってしまいます。）

③ 酸性の飲食物を口にした後は水で口をゆすぐことを意識しましょう。